口腔がん用語集

分化、分化度

がんの「顔つき」とは、専門家がしばしば使う言葉であり、細胞の分化度のことです。
顕微鏡でがんを見る病理の専門家はよく、「このがんは顔つきがいい」とか「顔つきが悪い」などといいます。
「分化」とは細胞が決められた役割を果たせるように成長していく過程のことです。

がん細胞は正常な役割を果たすために「分化」する前の細胞から発生しますが、元の役割を果たす細胞に近い形まで成長したがんを高分化がん、元の役割を果たす細胞の形がほとんど見られない未熟ながんを低分化がん、元の役割を果たす細胞がどんな細胞か判別できないものを未分化がん、といいます。

未熟ながん、分化度が低いがんほど増殖の余力を残しているので悪性である度合いは高くなります。それに対し、正常な役割を果たす細胞に近いところまで成長した高分化がんは、比較的、顔つきのおとなしいがんということになるわけです。

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